大雪に見舞われた年末で雪かきに追われる日が続きましたが、穏やかな新春を迎えるこができ、みなさまもお喜びのことと思います。
本年も芸北民俗芸能保存伝承館をよろしくお願いいたします!
昭和初年にNHKが録音した歌と、町域に伝えられていた衣装とともに、山県東中部部落解放史研究協議会のみなさんによって再現された「安芸万歳」(92年12月、千代田開発センターで撮影)
江戸時代、元・千代田町ではお正月に家々をまわり一軒ずつ門(かど)を開いてゆく行事「万歳」が行われていました。これは2~3人1組で、めでたい言葉を唱えながらつぎつぎと家々の門を開いてゆきました。現在、テレビやラジオで親しまれている「漫才」はこの「万歳」の滑稽なかけあいの部分が発達したものです。当時、門開き(万歳)は大変大切な神事で、新しい年は万歳を受けてはじめて始まっていきました。
参考資料『千代田町史の資料から』編集兼発行 千代田町役場