伝承館では現在「Pentagram」という取り組みが進められています。
~取り組みの内容~
「芸北民俗芸能保存伝承館」「まちづくりセンター」「北広島町図書館」
「戦国の庭歴史館」「芸北高原の自然館」の5つの施設が協力して、
展覧会を主催したり、各施設でも見ることができるように巡回展を行っています。
その取り組みとして
北広島町図書館で「末広一一からみる北広島町の文学・絵画」が開催されています。
末広一一が実際に北広島町出身の画家靉光と交わした手紙や、
たくさんの絵が展示されているのでぜひ足を運んでみてください!
先ほど紹介した、末広一一が最初に絵を教わったのが「田中頼璋」でした。
引用元:名田富太郎 著『広島県山県郡史の研究』
明治元年、島根県邑智郡市木出身でしたが、
画家として自立する事を目指して16歳の時、長州(山口県)の萩に赴き、
森寛斎(幕末から明治にかけて京都で活躍した画家)に師事しました。
その後各地を巡る旅絵師となりました。
八重村(北広島町八重)に滞在したとき、村内の女性と結婚。
明治32年に32歳で上京を果たし、川端玉章に入門(日本の画家。東京美術学校の教授・川端が学校を開設)このとき、頼璋と号しました。
その後、明治日本美術協会に出品の「山居水住」が銀牌を受賞し、出世作となりました。
大正12年、関東大震災にて被災し、広島に帰郷。
広島で精力的に制作をつづけ、晩年は後進の育成に尽力し、74歳で亡くなりました。