1月26日は「文化財防火デー」ということで
古保利薬師で消防訓練が実施されました!
万が一火災が起きた時にどのような行動をとればいいのか教えていただきました。
↑消火器の使い方を学んでいる様子
冬は暖房器具が欠かせないため、常に火災と隣り合わせです。
一番は火災が起こらないことですが、消火器の使い方や、避難の仕方など覚えておくことで
万が一火災が起こったときに「やっててよかった」となるかもしれません。
今一度確認してみてはいかがでしょうか。
現在、一般的に見かける消火器は昭和四十年頃から使われるようになりました。
それまではどのようなものを使っていたのかというと
『足踏式消火器』という道具で、現在よく見かける消火器の役割を担っていました。
北広島町所蔵民具:足踏式消火器
この足踏式消火器は、大正期に消防団用として活躍していました。
消防団には足踏式消火器とは別に、
「腕用ポンプ」という大きなポンプで消火にあたっていました。
しかし機械も大きく重いため、人手が多く必要なことに加え、
道路は舗装がされていなかったところが多く、ガタガタの砂利道だったことから、
始動させるのに苦労するという欠点がありました。
足踏式消火器は小形で狭い路地にも搬入が容易なことや、価格が大型機械に比べて安価なことから、
消防団から各家庭に寄贈され、普及するようになりました。
火災が起きた時にすぐに駆け付けることができる足踏式消火器は、
初期消火や大型消火器が現場に到着するまでの消火活動に大いに役立ちました。
現在では見かけることもなくなりましたが、北広島町の防火を担った歴史を持つポンプです。