7月29日(土曜日)に北広島町の八重地域で町指定民俗文化財である八重管絃祭が行われます。
「八重管絃祭」は、7月最終土曜日の夜、十日市・新地の旧道を管絃舟が練り歩く行事です。
管絃祭は、旧暦6月17日夕方に行われる厳島神社の祭礼行事です。海を管絃船が渡る船神事です。
千代田地域で行われている、現在のかたちの「管絃祭」は第二次大戦後、道路の拡張などに伴って、
陸でオカゲン船を操る独特の祭りに変化してきました。
明治時代には「管絃祭の時期に高提灯を家の前に掲げる」風習があった様です。
(これは広島市内でも同様に行われていた風習です)
厳島神社の荘園であった事から管絃祭に関する祭事が町内でも行われていたと考えられます。
近隣地域の管絃祭は、現在の安芸高田市吉田や安佐北区可部でも行われており、毛利氏や、可部の明神社と
宮島神社の繋がりがあると言われています。
この管絃祭によく似た「万灯祭」が行われています。昔は「麻がら祭」と呼ばれていた祭りで、
数台の船型の山車に提灯をとぼし、万灯の歌を歌いながら飾り船が、
坂道を駆け上がり南方八幡神社に奉納される。
丁保余原地域や有田地域でも、同様に「万灯祭」と銘打って祭りが行われています。