芸北民俗芸能保存伝承館で、8月19日~9月27日まで
「町内民俗の歩み」日本の偉人たちを開催します。
町内で活躍された新藤久人先生をはじめたくさんの偉人の紹介をしています。
また、全国から郷土の偉人を紹介した漫画 ふるさとの偉人を紹介します。
ぜひお越しください。
お盆ということで・・・
お盆になると見慣れないものや風習を目にする機会があると思います。
お盆には、ご先祖様や故人の霊をお迎えして、冥福を祈り、供養をするため、
全国でさまざまな風習があります。
しかし、地域によってさまざまで、同じ風習でも少し違っている場合もあるため、
代表的な風習を3つ紹介します。
ちなみにお盆の正式名称は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)です。
これは亡くなった方たちの霊が迷わず行き来できるような、
故人・ご先祖様の目印の役割で行われています。
送り火・迎え火は炮烙(ほうろく・ほうらく)と呼ばれる素焼き皿の上に
「オガラ」とよばれるものを置き、玄関先や庭先で火をたきます。
キュウリやナスで作られた置物。
一般的には精霊馬(ショウリョウウマ)といわれています。
これには祖霊が現世へ行き来するための乗り物の役割があります。
また、キュウリとナスであることにも理由があります。
キュウリの馬は、「馬=速い」というイメージから、「一刻も早く帰ってきてほしい」。
ナスの牛は、「牛=ノロノロ、力持ち」というイメージから「ゆっくり帰ってもらいたい」
「供物をたくさん積んで帰れるように」という思いが込められているそうです。
お盆にかえってきた祖霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。
8月14日と15日の夜、お寺の庭で各寺とも盛大に行われていたそうですが、現在はお寺に限らず
地域で空地を使用して行ったりもしています。
北広島町では迎え火・送り火・精霊馬はほとんど行われていません。
というのも、このあたりでは浄土真宗の門徒が多いため、あまりやられないのだとか。
それに代わり、竹と色紙で作られた盆灯籠がされています。
この風習は広島で主に行われており、もともと浄土真宗本願寺派の安芸門徒の信徒が娘を亡くし、
お金がなかったため、石灯籠の代わりに竹と紙で作った灯籠を立てたのが広まったとされています。