9月23日に、吉川元春館跡・復元台所で「戦国時代の料理」に挑戦を行いました。
今日は、カマドを使ってご飯炊きとうしお汁。イロリを使って小串(鶏肉の串焼)とナスの素焼きに挑戦しました。
米をとぐのも興味深々、張り切ってみんなで協力してとぎました。
カマドへ乗せて、火吹き竹で息を吹き付けながら火力を強くします。
みんな「やりたい!」気持ちでいっぱいです。交代しながら、初めての体験に目を輝かせていました。
すり鉢でクルミをすりました。
鶏の小串焼にかけていただきます。
すり鉢とすりこぎは、吉川元春館跡から実際に出土した調理器具です。
現在も使われているすり鉢が、400年も前から使われていたことに驚きます。
イロリで肉を焼きました。火の管理にコツがいるので、炭の分量を調整したり、火吹き竹で風を送りながらじっくり焼きました。
普通の台所では出ない大量の煙にかこまれながら、お肉が焼けるおいしそうな匂いにそわそわします。
カマドではご飯の他にも魚のすり身を入れたうしお汁を作りました。
マキの煙やカマドの熱さに気を付けながら、一人一人がスプーンですり身を鍋に入れました。
館内のトイレ跡からは、戦国時代に食べていた野菜や果物の種子が見つかっています。
その一つにナスが見つかっているので、今回はナスを焼きました。
出土した種子類を見てみると、現在と変わらない食生活を送ってきたことが分かります。
こういったものを戦国の庭 歴史館で展示していますので、是非見に来てください。
完成した当時のご馳走を、一人ひとり当時に倣って御膳にならべていただきました。
イロリを囲んで自分たちで作ったおいしい会食です。
今後も様々なイベントを予定していますので、皆様のご参加をおまちしております。