私が地球温暖化に取り組むきっかけとなった出来事は、頻発する豪雨災害です。5年続けて異常気象を原因とした線状降水帯が発生し、本町は酷い災害に見舞われました。当時は、すぐに現地に駆けつけたい気持ちもありましたが、本部での対応に徹し、状況把握と支援体制の整備に集中しました。そのような経験を経て、地球温暖化の対策や取組の必要性を強く感じるようになりました。本町だけでどれほどの効果があるのか分からない。それでも、誰かに任せていては前に進まない。できることから着実に取り組むことが重要だと感じています。
現在、町では再生可能エネルギーの活用を軸にした対策を進めています。防災拠点に太陽光発電や蓄電池、高効率空調を導入し、機能を強化していく予定です。また、豊かな水資源を活かした水力発電にも力を入れ、“水と共生するまち”として全国の模範となる取り組みを進めています。大正時代から続く小水力発電の歴史を再び息づかせ、停止していた発電所を再生し、現在、町内の公共施設に電気を供給している川小田小水力発電所と合わせて、地産地消のエネルギー循環を実現しようとしています。
こうした取り組みは、町の努力だけで完結するものではありません。温暖化は地球規模の課題であり、すぐに解決できるものではないからこそ、一人ひとりの意識と行動が欠かせません。町内では、女性会をはじめとした団体が以前から環境活動に取り組んでおられ、こうした動きが町全体へ広がっていくことを期待しています。北広島町は環境省の“脱炭素先行地域(第6回)”にも選定されました。小さな町ではありますが、温暖化対策を一歩ずつ前に進め、全国の手本となるような存在でありたい。そして、同じように行動する自治体が増えていくことを願っています。