新年あけましておめでとうございます。
皆様には、ご家族お揃いで、健やかに新年を迎えられたことと思います。
さて、新型コロナの影響により、デジタル庁による「デジタル田園都市国家構想」、ガバメントクラウドなどにより、一気にデジタル化に拍車がかかり、DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれ、さらに大変革のスピードが速まっています。本町でも自宅にいながらスマホなどで住民票や子育て関連の申請などの行政事務が申請できる、デマンドバスなどのAI利用など大きく変化してきています。ガバメントクラウドの導入では、まだ不明確な点もあり心配していますが、大きな変革を迎えます。本町のどの部署でも、デジタル化を含め業務改善に取り組んでいかなければなりません。
地域の中では、スマート農業・スマート林業や医療・福祉・健康・生活交通のマースなどの分野でどう進め、各事業にどう取り組んでいくのか、そして地域をどう守っていくのか、情報化戦略を立てて実施していかなければなりません。特にこの分野は縦割りの考え方だけではなく、広い視野で連携して進めていかなければなりません。
そして、担い手の高齢化が進む農業分野では、農地の荒廃が進まないよう、若者達が夢をもって農業が出来るよう、スマート農業が実現できる環境を作っていかなければなりません。そのためにも、再圃場整備を進め、区画の大規模化と合わせて、畦畔の草刈もラジコン操作ででき、水の給排水はコンピューターによる自動管理、また、流域治水の「田んぼダム」機能も包含するなど、環境整備を進めていかなければなりません。今年度は具体の取組を進めていきたいと考えています。
もちろん、これまで本町で力を入れて取り組んでいる「ひとづくり」、「きたひろ学び塾 ~With」、「DX推進」「スポーツを核とする地域の活性化」はさらに充実を図ります。特に「きたひろ学び塾 ~With」は、これからの本町の担い手を育成していくもので、これまでの取り組みを総括しながら、さらに力を入れていく必要があります。「まちづくりセンター」「地域づくりセンター」を中心に、新たな分野も含め、各課が連携しながら進め、協働のまちづくりの実現を図っていきたいと考えています。
それから、一般社団法人 まちづくり会社「はなえーる」を設立し、ふるさと納税を中心に、地域資源を活かした「地域内の経済循環」の仕組みの確立を目指しています。特に返礼品の商品開発に力を入れています。そうした努力の積み重ねにより、12月末で1億9千360万円と今年度実績2億円が見えてきました。今後更に上を目指して進めて行きますので、皆さんにも協力していただきたいと思います。
そして、令和4年に行った「ゼロカーボンタウン宣言」により、一昨年から「重点対策加速化事業」を実施しています。まずは、省エネ対策などを進めながら、昨年設立した地域エネルギー会社の取り組みを進め、先行地域になれるよう頑張って参ります。
山林の再生については、昨年度策定したビジョンに沿い、実行計画を策定し、着実に進めていくこととしています。
これらの取り組みは、単にゼロカーボンタウンの実現を目指すだけではなく、先ほどお話しした「地域内の経済循環」や「地域の活性化」・「子育て支援」にも繋げていけるものだと考えています。
また、災害に強いまちづくりでは、河川を中心にしながらも流域全体で防災に対応していく、流域治水計画を策定し、今年からは具体に取り組みを始めていきたいと考えています。
それから、FTTH化事業のお陰で、Uターン・Iターンや、その前段階ともいえる 交流人口や関係人口を増やしていくことも可能となっています。サテライトオフィスやワーケーションなども積極的に進めていき、「農村」「都会」を繋ぐ役割や、農村での一定の役割を果たしてくれる人を 増やす取組も重要だと考えています。
小中学校では「ふるさと夢プロジェクト」などの活動に引き続き取り組み、将来 地域の担い手になってもらいたいと願っています。
そして、皆さんには、くれぐれも健康に留意していただき、お互いに支え合い 励まし合う職場をつくり、目標と情熱を持って仕事ができるよう、活気のある職場づくりに努めていただきたい。困難を乗り越え、町民から信頼される行政、「明るく元気なまちづくり」を目指して、皆さんの力を結集して、課題解決に向け一緒に挑戦し、「ひとづくり」・「協働のまちづくり」を実践していきましょう。
結びに、今年が、北広島町にとって、そして町民の皆さまにとって、幸多き年となりますことを、心より祈念し、あいさつとします。