歴史的、文化的に貴重な財産を火災、震災その他の災害から保護し後世に伝えていきましょう。
毎年1月26日は「文化財防火デー」です。
文化財防火デーの制定は、昭和24年1月26日に法隆寺金堂の壁画が焼損したことが契機となっています。
この日を中心として、文化財を火災、震災その他の災害から守ることを目的とした「文化財防火運動」を全国的に展開し、国民の文化財保護に関する意識の高揚を図るとともに、文化財の火災予防対策を推進しています。
町内においては、文化財の火災は発生していませんが、2019年にフランスのノートルダム大聖堂での火災及び沖縄県那覇市の首里城での火災の発生を受けるなど、近年は文化財を災害から守る意識がさらに高まっています。文化財は国民共有の貴重な財産であるということを再認識し、防火・防災体制等の整備や強化が必要とされています。
毎年、消防本部では文化財防火運動の取り組みとして、立入検査や文化財に関係する建物の関係者等と合同消防訓練を行い、文化財に対する防火意識の高揚を図っています。
関係者の皆様は、文化財の防火・防災対策として次のことに取り組み、文化財の保護に努めていただきますようお願いします。
消防機関への通報や、消火器等を活用した火災発生時の初期対応の体制を確認する。
有形文化財(民俗文化財等)の搬出訓練を行う。(代替物品を用いて行う。)
※訓練実施後には、使用した消防用設備等(消火器・自動火災報知設備等)を元の状態に戻す
ようにお願いします。
消火器、消火栓(ホースを含む)、自動火災報知設備、その他の消防用設備等及び防災設備について、定期点検及び整備を行うとともに取り扱いの確認を行う。
(1) 火気設備の適正利用
暖房器具や調理器具等の火気設備・器具等の適正な利用を徹底するとともに、点検
を行い、老朽化した器具にあっては交換、整備をする。
(2) 電気設備等の点検・維持管理
電気設備の定期的な点検や交換、コンセント周りの清掃や配線の適正処理等、出火
原因となり得るものの抽出と対策を行う。
(3) 周辺環境の整理整頓
文化財の周辺には、木材等の可燃物を置かないようにするとともに、常に整理整頓
する。
1 国宝・重要文化財(建造物)等に対応した防火訓練マニュアルについて(総務省消防庁ホームページ)<外部リンク>
2 国宝・重要文化財(建造物)等の防火対策ガイドライン及び国宝・重要文化財(美術工芸品)を保管する博物館等の防火対策ガイドライン(文化庁ホームページ)<外部リンク>