としょかん日和(びより)は、図書館(としょかん)の日々の様子(ようす)を図書館のキャラクター「ほんくん・ビンズくん・よむくん」が紹介(しょうかい)します。
今月の、きたひろネット「図書館からのお知らせ」では、国境なき医師団の看護師として活動する女性のドキュメンタリー「紛争地の看護師」、子供だけではなく大人も感動する絵本「最初の質問」などを紹介しました。
紹介本と関連する内容の本は、図書館本館で展示中です。
8月7日の読書会の課題図書は、大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」です。
タイトルは、「うず いもせやま おんなていきん たまむすび」と読みます。昨年の直木賞を受賞した時代小説です。
江戸時代の大阪を舞台に人形浄瑠璃の脚本家の一生を描く長編小説ですが、一つ一つのエピソード毎に章が区切られていて、短編集のような読み心地です。
読書会への参加は無料で、本は図書館で借りることができます。
事前に図書館本館まで、お申込み下さい。
大島真寿美 「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」 文芸春秋
旧暦の7月が文月と呼ばれていたことと、23「ふみ」の語呂合わせで、7月23日は文の日です。
図書館では、文の日にちなんだミニ展示として、手紙の書き方の本と書簡体小説(手紙の形式で書かれた小説のこと)を展示しています。
実は、児童文学の名作として有名な「あしながおじさん」も書簡体小説です。
主人公の少女が支援者「あしながおじさん」に宛て、学校生活の様子を綴った手紙という設定の小説です。
チャーミングな文才あふれる少女からの手紙だと思ってこの本を手に取ると、名作もより親しみやすくなります。
北広島町図書館本館では、学校教育支援として「調べ学習」や「図書館見学」を受け入れています。
新型コロナウイルスの影響もあり、調べ学習の利用も久しぶりでした。
今回の調べ学習のテーマは、「吉川氏」「米作り」「たたら」ということで、自分たちの地域に密着した内容になっています。
大人でも目的の資料を見つけ出すのは大変な作業ですが、児童のみなさんは大人向けの郷土資料にも目を通し、先生のアドバイスをもらいながら情報をメモしていました。
最後は、ロビーにある笹に願い事を書いた短冊を飾りつけ、今回の調べ学習は終了しました。
みなさんお疲れさまでした。
7月の読書会は7月10日(第2金曜日)10時から12時です。
課題図書は、新潮文庫の「ヴィヨンの妻」著者は太宰治です。
表題作のヴィヨンの妻は、それほど長い作品ではありません。
また、この他いろいろな太宰の短編が収録されています。
本自体も薄めなので、太宰治の入門に最適な一冊です。
参加は無料で、本は図書館で借りることができます。
事前に図書館本館までお申し込みください。
太宰治 「ヴィヨンの妻」 新潮文庫刊