教育委員会の職員が、平成27年度12月に実施した仕事をリレー形式で紹介しています。
岡山県真庭市で開催された「つなげよう、支えよう森里川海シンポジウムin真庭」で基調講演とパネリストをしました。真庭市では、「木を使い尽くす」という言葉を掲げ、広範な利用が進められています。シンポジウムに先立って、その現場を見学しました。材として、Closs Laminated Timber(直交集成材)として、ペレットやチップなど燃料として、木の質や部位によって用途が振り分けられ、使われる仕組みができていました。木質バイオマス発電というと、残材だけでは足りなくなって、材として使える「良い材」まで燃やされてしまうのではないか、伐りすぎてしまうのではないか、という心配を持っていました。今回現場を見たところ、燃料として持ち込まれた材からも、木材として使えるものは選り分けられていました。また、真庭地域は旭川を航路とした木材の集積地であり、現在も30もの製材所が営業しているそうです。歴史的に木を使ってきた場所で木材のカスケード利用がなされていることに、ちょっとした感動を覚えました。シンポジウムでは、環境省の大臣官房審議官の亀澤さんから「つなげよう、支えよう森里川海プロジェクト」について説明があった後、銘建工業の中島社長、白川、兵庫食べる通信編集長の光岡さんが講演しました。それぞれに分野は違いますが、キーワードは「流通」で、「どこからどこに何をつないでいるのか」ということだったように思います。パネルディスカッションでも、社会が健全な状態で自然環境を保全し、使い続けるためには、様々な主体への教育が必要ということを、各パネリストが異口同音に述べていました。国立公園など特別な自然から里地里海へと対象を拡げる環境省の取り組みが、良い形で続くと良いなと思いました。(白川)
講演の様子
会場の様子
パネルディスカッション
参加者との記念撮影
北広島町図書館本館において12月5日(土曜日)~12日(土曜日)までの1週間、3才~6才までの子どもたちのぬいぐるみが、図書館にお泊りしました。
図書館キャラクター “ほんくん”と“ほんこちゃん”がお出迎えしました
今回参加したぬいぐるみたちは子どもたちのために絵本を選んで、書庫を探検して、クリスマスツリーの飾りつけもしました。子どもたちのお迎えの日には『きねんミニアルバム』と、ぬいぐるみが子どもたちに選んでくれた絵本に図書館職員がメッセージをつけてお渡ししました。
子どもたちは1週間離れていた仲よしのぬいぐるみを“ぎゅっと”抱きしめながら連れて帰っていました。これをきっかけに、これからも図書館を利用してほしいです。
今後も実施する予定なので、みなさんの参加をお待ちしています。(池田)
きねんミニアルバム
きねんミニアルバムの中
ぬいぐるみたちが見上げる書庫の本はビルみたいでした!
子どもたちの大切なぬいぐるみが図書館に「おとまり」をして、ぬいぐるみが図書館で過ごす様子を写真にとってお渡しすることで、図書館や読書に親しみを持ってもらう、という事を目的にアメリカで始まったイベントです。日本でも実施する図書館が増えてきました。
来町したアヒル隊長
12月19日環境省が主催する~「つなげよう、支えよう森里川海」ミニフォーラムin北広島~が大朝保健センターで、予想を上回る178人の参加のもと開催されました。
このイベントの中で、北広島ふるさと夢プロジェクトで展開している大朝小学校の「川ガキ再生プロジェクト」と芸北中学校の「茅プロジェクト」の事業報告が行われました。両校とも、児童生徒が自ら発表しました。その後、「えんたくん」というツールを用い、グループディスカッションを行いました。他の地域でのフォーラムでは子どもの参加が少ないのですが、北広島では発表した児童生徒も一般参加者の中に入り、大変盛り上がったものになりました。
この環境省のプロジェクトでは、「アヒル隊長」がPR大使をしていますが、全国のフォーラムでは初めて登場し、「花田舞太郎」とともに北広島町のイベントを盛り上げてくれました。
「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトと「北広島ふるさと夢プロジェクト」の両事業が今後盛り上がり、広く展開していくことを期待しています。(沖中)
受付の様子
環境省鳥居課長の挨拶
箕野町長の開催地挨拶
環境省高下係長による事業説明
大朝小学校の発表の様子
芸北中学校の発表の様子
グループディスカッションの様子
全員での記念撮影
芸北小学校5年生が「せどパ」を開催しました。せどパとは「せどやまパーティー」のことです。5年生はせどやまから切り出した木を地域通貨「せどやま券」に交換する「芸北せどやま再生事業」について実践的に学んでいます。
授業では、せどやま事業の目的や仕組みを知り、実際に自分たちで木を切り出す作業をします。作業の達成度に応じて、せどやま市場でせどやま券を手にします。この日の飲み物や食べ物は、小学校5年生が自ら得た券を使って、芸北地域の商店で買い物をしてきました。授業でお世話になった地域の方や6年生、せどやまさんに感謝の気持ちを表すことが目的です。5つの班に分かれ、それぞれが趣向を凝らしながらおもてなししてくれました。
子供たちからは、せどやま教室を通じて「協力することの重要性を学んだ」「木を運ぶためのいろいろな工夫を教えてもらった」「覚えたことを実生活でも活かしたい」などの感想が述べられました。地域の人や6年生へのお礼の言葉もしっかりと言うことができていました。活動を振り返るムービーの上映や、5年生の合唱など、招かれた人たちは楽しい一時を過ごしました。
最後に挨拶された校長先生からは、「授業を通して学んだことをしっかりと自分のものにして、将来はここに居られる地域の人たちのような大人になってください」という言葉がかけられました。地域の中にこそ見習うべき知恵があり、学ぶべき人がいる、という北広島ふるさと夢プロジェクトがここでも進められています。(白川)
児童が自分たちの努力で得たせどやま券を使い、用意したお菓子
会場には、せどやま再生事業の方たち、保護者サポーター、間もなく卒業する6年生が招かれた
班ごとに「カンパーイ」
喜びもひとしお
切り方や運び方の助言をくれた6年生に、5年生がお礼の言葉を述べる
新潟県長岡市で日本自然保護協会の主催により開催された「全国里山市民活動フォーラム」において、基調講演をしました。
環境省生物多様性センターは「第二次生物多様性国家戦略」に基づいて2003年から「モニタリングサイト1000」という事業を実施しています。この事業は、全国の約1,000ヵ所に調査地を設置して、100年間にわたってモニタリング調査をすることで、生態系の変化を早期に把握し、保全に役立てるという事業です。今回のシンポジウムでは、調査地の中でも「里地里山」を対象として活動してる人たちが集い、情報交換するためのものです。モニタリング調査により、里山の変化は分かってきたものの、それをどのように保全しながら地域の財産として活かしていくかということについては、まだ議論が始まっていません。講演では、芸北せどやま再生事業やカヤプロを紹介し、保全のための保全ではなく、里山本来の特質である「資源を採取する場所」という役割を再生することで、保全が実現される、という話をしました。
そのほか、各地からの事例発表では、新潟県の朝日酒造株式会社が地域に根差して取り組んでいる里地保全の事例や、石川県の能登半島で集落の暮らしと生物多様性を読み解きながら活動されている「まるやま組」の取り組み事例も紹介されました。朝日酒造の事例は、水や米を扱う企業が酒造りの基となる環境保全に目を向けて、ホタルも生息できる環境づくりや、その環境を活かした教育・普及事業を行っているという内容で、これからの企業が担う責任や姿勢を考えさせられるものでした。また、「まるやま組」の活動は、営みの中にすでに存在する生物多様性を分かりやすく目に見える形にすることで共有していく、というデザイナーの方だからこそできるユニークな手法でした。会場には各地の取り組みがポスターで掲示されており、シンポジウムを通じて、高原の自然館の博物館活動に参考にできるヒントをたくさんいただきました。(白川)
主催者からの主旨説明
基調講演
ポスター発表の様子
東洋大学大学院 経済研究科で「地域リーダー論」の授業で講義をしました。この授業は「地域の現場で、変革時代に適した具体的な活動を実践できる『地域リーダー』の育成」を目指すものです。講義では、北広島町で進められている保全の取り組みを紹介しながら、多様な主体と連携しながら事業を進めることの重要性や、具体的課題と解決策について話しました。少人数の社会人クラスであり、講演後には実務的な質問が多く出ました。芸北せどやま再生事業によってもたらされる「小さな資源・経済循環」は、地方創生の時世と相まって、興味を持って聞いていただいたようです。(白川)
授業の様子
芸北中学校1年生の授業で、今年度実施したカヤプロの振り返りをしました。カヤプロは、地域の人たちが刈った茅(ススキ)を買い取り、茅葺き職人さんに卸すことで、今まで使われていなかった茅を資源化する取り組みです。茅葺き職人さんに卸された茅は文化財建造物の修復等に使われるので、茅葺きという文化を残すことに貢献します。また、茅を刈ることで草原の管理が行き届くようになり、希少種の保全や獣害の防止など、人と自然のバランスを調整することが期待されています。さらに、茅の対価は地域通貨「せどやま券」で支払われるため、全額が地域の商店で使われて、地域経済に貢献します。
授業では、カヤプロを企画した時に設定した、これら3つの「文化」「自然」「経済」という目的それぞれについて、どのくらい達成できたのかを考えました。文化については、夏に体験した茅葺き民家の良さを思い出しながら、それを残す意義について意見が出されました。自然については、茅を持ち込んだ方からの「田んぼの横の茅場がイノシシの潜み場所になっていて、いつも田んぼに出てくるからそこの茅を刈って持ってきた」という声が共有されました。
最後の経済については、発券したせどやま券の枚数、持ち込まれた茅と自分たちで刈った茅を卸した時の予想価格を計算して、今回の取り組みによる収入を算出しました。授業の最後に、自分たちで茅を刈る「生産の担い手」と、茅金市場を運営することによる「流通の担い手」とでは、どちらの方にやりがいが感じられたか問いかけてみました。すると、すべての生徒が流通の方にやりがいを感じたという応えでした。地域の方が、自分たちの呼びかけに応えて茅を出してくださったことが印象に残ったようでした。この経験がこれからのキャリア学習に繋がることと思います。(白川)
カヤプロを通じたお金の流れについて、班で確認した
今年で7回目の開催となる千代田放課後児童クラブ保護者会行事「杵と臼をつかって餅つき・会食」を12月5日(土曜日)に開催しました。
主任児童委員・民生児童委員の皆さんも参加してくださり保護者、児童、乳幼児と一緒に楽しい時間を過ごしました。もち米の蒸れる匂い、だんだん餅になっていく様子や部屋中に響く何とも言えない心地よい餅つきの音。そしてつきたての餅の温かくて柔らかい手触りに、いつまでも丸めていたい気持ちでした。餡の包み方も教わりました。
そしていよいよ会食です。きな粉餅にいそべ海苔巻餅、餡餅に雑煮汁。もちろん切ったり煮たり手分けをして準備をしました。雑煮は毎年大好評で、児童クラブの名物料理になりました。
お忙しいのに来て下さった主任児童委員・民生児童委員の皆様に、子供達の手作りの「万年カレンダー」をプレゼントしました。(岡本)
杵が重たかった!
お餅が柔らかくて気持ちよかった
今年もあんこの入れ方を教えてもらいました
全部で8升つきました
自分でついたお餅はいつもよりおいしかった
お礼に「万年カレンダー」をプレゼントしました
12月7日、豊平学園コミュニティ・スクール委員が先進地視察研修のため、尾道市立土堂小学校を訪問しました。
土堂小学校は、平成17年度に広島県で初めてコミュニティ・スクールに指定された学校です。その長年にわたるコミュニティ・スクールの取組や、学力向上のためのねばり強く具体的な実践について学びました。授業参観では、学びのための習慣づくりと基礎・基本の定着のための取組である「モジュール授業」を見せていただきました。そのテンポの良さ、リズム感、集中力・一体感に、参加者は衝撃を受けました。
また、研修前に児童による、すばらしい合唱、迫力ある土堂っ子太鼓を披露していただき、とても感動し心温まりました。
研修後、参加者から「とても有意義な研修だった」「すごい授業を見せていただいた」などの感想を聞き、とても充実した研修になったと思いました。
今後、この研修で学んだことを、豊平学園コミュニティ・スクールの取組や課題解決に活かしたいと思います。(大畑)
児童による合唱、土堂っ子太鼓の様子
授業参観の様子
研修の様子
記念写真
校長先生・教頭先生・教務主任の先生 ありがとうございました
芸北小学校が、今年度の文部科学大臣表彰(学校安全表彰)を受賞しました。
学校安全表彰は、安全教育及び安全管理が計画的かつ組織的に実践されていること、学校安全活動に関して家庭、地域及び学校安全関係機関・団体との密接な連携が行われ、成果をあげていることなどが評価基準になっています。
芸北小学校は、交通安全に係る知識・理解の向上、また自転車の運転技術の向上を目的に安全教育に取り組み、「交通安全子供自転車大会」にも出場しています。今年度は、県大会で優勝(3連覇)し、3年連続で出場した全国大会では、団体5位、個人1位・3位という成績をおさめました。その他にも、地域の20団体と連携のもと実施している「登校見守り運動」や「登下校指導」など様々な取組を行っており、このことが認められ表彰されました。(大畑)
今年4月から町内の小・中学校へ赴任している2名の新規採用者の研修会を実施しました。
池田教育長から、今年度からスタートした「北広島ふるさと夢プロジェクト」への想いとともに、今後も初任者へ期待すること等について講話がありました。その他「服務規律について」「特別支援教育について」の講義演習を行い、その後、県教委が推進する「発達障害に関する教員の専門性向上事業」の拠点教諭である壬生小学校 安間 恵 教諭から「発達障害の児童生徒への支援の在り方」について、日常の具体的な実践を交えての講義をしていただきました。初任者のお二人には、北広島の子供たちに夢を与え、自らも夢を語れる教員として、これからも益々活躍していただけることを期待しています。(森近)
教育長講話の様子
話を聞く初任者の様子
講義の様子
演習の様子
講義の様子
安間教諭による講義の様子
芸北地域と豊平地域を結ぶ「県営広域農道」が来春、開通します。
北広島町教育委員会では、この開通を記念して「町民ハイキング」を計画しています。
開通分の農道を歩きます。全長6,460メートル、うちトンネルは町内最長の1,068メートル、標高差はかなりあります・・・
平成28年3月下旬開催予定!ふるってご参加ください。
ちなみにタイトルは「出来立ての農道、歩けるんで~」から「あるけ・ルンデ」。
みんなでたのしみましょうで(槙野)
11月30日(月曜日)、千代田中学校のサッカー部、陸上部(男女)の県大会入賞報告会が役場本庁で行われました。
サッカー部は、今年度県選手権大会3位、県総体準優勝と素晴らしい成績を残しました。「中国大会出場という大きな目標に向かって、厳しい練習に取り組んできた結果です。」と報告がありました。
陸上部は、11月15日に東広島市で開催された中国中学校駅伝で、女子が7位、男子が9位と初めてアベック入賞を果たしました。「これまで真面目にコツコツと努力し、実際に走った選手とそれを支えた選手が一体となって臨んだ結果です。」と報告がありました。
町長からも、「日頃の努力が素晴らしい結果となり、北広島町として大変うれしいことです。」と挨拶をいただきました。
報告会後は、和やかな雰囲気の中で、記念写真ときたひろネットのインタビューが行われました。
この報告会の様子は、平成27年12月7日(月曜日)のきたひろネット新鮮5で放送予定です。おたのしみに。(大本)
藤田校長のあいさつ
サッカー部の報告
陸上部男子の報告
陸上部女子の報告
箕野町長のあいさつ
きたひろネットの取材の様子
第47回 広島県中学校サッカー選手権大会 第3位
第61回 広島県中学校総合体育大会(サッカーの部) 準優勝
第25回 中国中学校(女子)駅伝競走大会 第7位
第76回 中国中学校(男子)駅伝競走大会 第9位
北広島ふるさと夢プロジェクト便りの第3号が発行されました。
今回は、10月に実施した小学校6年生を対象とした「夢と希望を乗せて、ロケットを飛ばそう」についての報告が掲載されています。(沖中)