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吉川氏城館跡とは

印刷用ページを表示する更新日:2018年6月1日更新

吉川(きっかわ)氏とは

 吉川氏略譜 吉川(きっかわ)氏は駿河国(現静岡県)を本領とする武士団で、鎌倉時代末期(1300年代初頭)に安芸国大朝本庄(現在の北広島町大朝付近)の地頭となりました。一族は近くの武士団や一族同士の間で所領をめぐって争いを続けましたが、1300年代中葉には石見国の三隅氏庶家(現在の浜田市弥栄町あたりが本拠)であった石見吉川氏が大朝新庄(現在の北広島町新庄付近)を手にし、ここを拠点に勢力を伸ばしていきます。この石見吉川系は1500年代中葉まで続きますが、東隣の高田郡吉田を本拠とした毛利氏により当主が謀殺され、系譜を絶たれます。
 かわって吉川氏を名乗ったのが毛利元就の次男元春で、「吉川元春」として毛利氏を助け戦国大名として成長していきました。関が原の戦い(1600年)で毛利方が敗れると吉川氏は周防国岩国に移封され、家臣団の多くも岩国に移住しています。

吉川氏略系図はこちら

史跡吉川氏城館跡(9遺跡)

 吉川氏の発展過程がわかる城跡・寺跡・館跡が良好な状態で残っていることから、下記の9つの遺跡が吉川氏城館跡として、国の史跡に指定されています。

吉川氏城館跡9史跡

 
ゾーン 名前 場所 施設 説明 詳しくはこちら

大朝地区

駿河丸城跡

北広島町大朝

  新補地頭吉川氏の最初の居城と伝えられる 指定文化財ページ

新庄地区

小倉山城跡

北広島町新庄

歴史公園・駐車場・便所 15世紀から16世紀前半の吉川氏の本拠城 小倉山城跡 [PDFファイル/890KB]
指定文化財ページ
西禅寺跡

北広島町新庄

  吉川氏の菩提寺 指定文化財ページ
洞仙寺跡

北広島町岩戸

  吉川氏の菩提寺 指定文化財ページ

中山地区

常仙寺跡

北広島町中山

駐車場 毛利元就によって謀殺された吉川興経の首塚がある 指定文化財ページ
日山城跡

北広島町新庄・中山

  16世紀中葉からの吉川氏本拠城 指定文化財ページ

舞綱海応寺地区

吉川元春館跡

北広島町海応寺

歴史公園・駐車場・便所・ガイダンス施設 戦国大名吉川元春の隠居所。復元台所あり。庭は国名勝。 吉川元春館跡 [PDFファイル/836KB]
指定文化財ページ
松本屋敷跡

北広島町海応寺

  吉川元春の妻の屋敷と伝えられる 指定文化財ページ
万徳院跡

北広島町舞綱

歴史公園・駐車場・便所・ガイダンス施設 元春の子、元長の別邸・菩提寺。復元風呂屋形あり。庭は国名勝。 万徳院跡 [PDFファイル/1.64MB]
指定文化財ページ

史跡吉川氏城館跡9遺跡の詳細については、千代田町史通史編 上巻吉川氏城館跡ガイドブックでもご案内しております。

その他の関連遺跡

 
ゾーン 文化財の名称 場所 説明 詳しくはこちら

大朝地区

枝の宮八幡神社

本殿・木造狛犬 (県重文)

北広島町大朝

元応元年(1319)吉川経高譲状にその名がみえる。現在の本殿は天正13年(1585)再建。三間社流れ造り、銅板葺き。
狛犬の足裏には応安7年(1374)の墨書銘が残る。

指定文化財ページ

富士神社

木造狛犬 (県重文)

北広島町大朝

狛犬は枝の宮八幡神社と同様のつくりで、足裏には応安7年(1374)の墨書銘が残る。

指定文化財ページ

新庄地区

龍山八幡神社

本殿棟札 (国重文)

北広島町新庄

現在の本殿は永禄元年(1558)再建。三間社流れ造り、銅板葺き。
境内には吉川興経と妻子を祀った「治功(ちこう)神社」がある。
指定文化財ページ
新庄市跡

北広島町新庄

西禅寺跡から南に延びる直線道路の両側。小倉山城を本拠とした頃の市跡。  

中山地区

中山市跡

北広島町中山

日山城の登城口にあり、石見街道が南北に通る。日山城を本拠とした頃の市跡。吉川氏の目代(代官)が置かれていた。
中山市概略図はこちら
 

舞綱地区

浄必寺跡

北広島町舞綱

日山城の中腹にある寺跡。間口55m、奥行30mの規模で、石垣や建物基壇が残る。  
火野山南麓遺跡

北広島町舞綱

日山城の中腹にある館跡。南北400m、東西250mの範囲で、石垣を伴う平坦面が残る。
火野山南麓遺跡概略図はこちら
 
火野山地土居屋敷跡

北広島町舞綱

舞綱地区に残る館跡。間口56m、奥行50mの規模で、南面には当時の石垣が残る。  

海応寺下石上石地区

八町馬場跡

北広島町海応寺

松本屋敷跡の南側に位置する東西道路(現在の国道433号線)。南側に石垣が残る。  
下石市跡

北広島町下石

日山城の南麓にあり、日山城を本拠とした頃の市跡。紺屋・研屋などの地名が残る。  
小見谷製鉄遺跡群 (町史跡)

北広島町上石

下石地域にある製鉄遺跡群。
吉川元春館建設の際に雇った「和浪の鍛冶」の拠点と推測される。
指定文化財ページ

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