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きたひろエコ・ミュージアム 平成30年8月

印刷用ページを表示する更新日:2020年7月22日更新

街道をゆく 岡岷山の旅を追う (豊平地域 水谷から長笹)

江戸時代の寛政9年(1797)、広島藩のお抱え絵師だった岡岷山は、広島城下から都志見まで約2週間の旅をします。そして『都志見往来日記・同諸勝図』という絵日記を書き残しました。

岡岷山イメージイラスト
入澤良枝 画

8月27日、 岡岷山は、加計から豊平へ越します。そのときに加計峠(青線)を越しました。現在、加計と長笹の間には車道(赤線)が通っていますが、岡岷山が歩いた道とは少し違っています。

(前略)寛政九年八月二七

峰を下りて長笹村に至る、里に近き谷口につくはね多し、庄屋藤左衛門に昼休みし、是より東北に向いて下れば、都志見の山、庄原、鈴張、阿坂諸峰を望む(後略)
「都志見往来日記」(編集発行:広島市立中央図書館)より引用

 

岡岷山は、加計峠を越して長笹側に降りると、庄屋藤左衛門の家で昼休憩をします。その時の日記には上のように書かれてます。

「つくばね」というのは、杉や檜に半寄生する植物で、薬草として珍重されました。

庄屋藤左衛門の家は、現在、その当時の建物がほぼそのままに残っています。玄関の横に、「式台」といわれる入口があります。これは、籠に乗った人が、籠から直接家の中に入るための入り口です。
庄屋藤左衛門宅 庄屋藤左衛門宅から見る眺め

庄屋藤左衛門宅の部屋から眺めると、遠く、龍頭山、野々志山、城山、猿喰山、海見山、堂床山などの山々が大パノラマになって見えます。


岡岷山が歩いた道
※1 この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平30中複、第15号)
※2 この複製品をさらに複製する場合は、国土地理院の長の承認が必要。
※3 この地図で記している『岡岷山の歩いた加計峠』(緑点線)は、国土地理院の地図には道として表示されていない。


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