今回の民話は、『ウサギとエンコウとサル』というお話です。芸北地域の八幡に伝わる、大変に面白い話です。
民話にはよく動物が出てきます。民話に出てくる動物には、その動物独特のイメージがあります。
例えばオオカミは怖くて、いつも人間や他の動物を襲う悪者というイメージがあります。またキツネには狡賢いイメージがありますし、ブタとかタヌキはどことなく間が抜けていて愛嬌があります。
今日の民話「ウサギとエンコウとサル」でいうと、まずウサギは、可愛らしい動物の代表ですが、「ウサギとカメ」や「因幡の白うさぎ」では、あと一歩のところでひどい目に遭います。ちょっとうぬぼれ屋さんで、最後の詰めが甘いようです。エンコウというのは、カッパのことで空想上の動物ですが、昔から川の淵のようなところに住んでいると信じられていて、水遊びをしている子供や、通りかかる旅人や馬を水の中に引きずり込む悪い動物として語られることが多いようです。サルは、良い方にも悪い方にもよく出てきます。木登りが上手で大変にすばしっこい動物なので、それを武器に、「桃太郎」では鬼退治で大活躍しますが、「サルカニ合戦」では高い木に登って渋柿をカニにぶつけて大けがをさせる悪役です。
いずれにしてもそれらは人間が動物に勝手につけたイメージですから、当の動物にとっては、大変に迷惑な話かもしれません。
さて、今日のお話「ウサギとエンコウとサル」ですが、うぬぼれやのウサギと、水の中が得意なエンコウと、すばしっこいサルとが登場すると、いったいどんな話になるのでしょうか?
ウサギとエンコウとサル [PDFファイル/341KB]
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