令和8年度の芸北文化ホールの日常をお知らせします。【随時更新】
民俗学者として著名な宮本常一は、昭和時代に日本中を旅してまわり庶民の暮らしや文化等を調査・研究しました。北広島町には、昭和14年から36年にかけて5回訪れています。今回は、宮本常一自身が撮影した芸北(八幡)の写真と書いた文章を紹介しています。峡北館という宿に宿泊し、後藤吾妻さんより、樽床の歴史や生活・文化について聞き取りをされています。不世出の民俗学者がこの北広島町・芸北(八幡)の何に興味を惹かれ、どんな感想を抱いたのか。そして、その後にどのように変化していったのかを考えることは、これからの北広島町を考える上で、何らかの示唆を与えてくれるのではないでしょうか。
芸北文化ホールは、風水害など災害発生の危険性が高まった場合に、身の安全を確保するために避難する指定緊急避難場所に指定されています。この日は、町役場危機管理課主催の「避難所運営研修会」がありました。災害発生の危険性が高まり避難された方に対応する避難所開設担当者・役場の関係職員が参加し、避難所当番の役割・避難者対応、避難者のための簡易ベッド・テントによるプライベートルーム作り等について研修されました。一時避難の生活のための食糧・飲料水なども備蓄されています。避難指示等が出た場合の避難所として積極的にご活用ください。
芸北ことぶき大学は、高齢化社会が進む中、学習を通して楽しく、健康で明るい生きがいを求め活動することを目的に開講されています。今年の大学生は、46名で、開講式の後には、千代田地域づくりセンター長の金田道紀さんによる第1回講座「講演会」がありました。演題は、「樽床 ダムに沈んだ村」で、八幡にある樽床ダムが建設された経緯、当時の人々の生活の様子・思いや願い等について学ばれました。住民も参加してつくられた映像もあり興味深く視聴されていました。年間5回の講座があり、社会見学・コンサート等も計画されています。大学には年度途中でも入学できます。
町老人クラブ連合会芸北支部主催の「昭和のぬくもり展」が開催され、来館者は昭和時代の懐かしい米作りや生活の様子を再現された動く人形を見られて楽しまれました。この人形は、広島市在住の木村茂さんが、機械がない時代、昔の人たちがどんな苦心と工夫を重ねて農業をしていたのかに想いを馳せ、昔に生きた祖先の尊い汗や涙に感謝の気持ちをもって作られた物です。木村さんの作品は、多くの賞を受賞されており、県内の各所で展示され好評を博しています。期間中は、高校生も訪れ昔の農業の工夫に感心したり、作業の様子が分かる人形を動かしたりして楽しんでいました。
昨年、時代とともに使われなくなった機織り機による織物の技術を継承することを目的に、「機織りをやってみる会」を立ち上げました。最初に、難しく手間のかかる機織り機の縦糸を立てることを学びました。今年度は、当館にある4台の機織り機を使って、参加者各自が実際に織って布地を作り、いろいろな物を製作されることになっています。4月末の最初の会では、縦糸の立て方を確認されたり、布を裂いて横糸をつくったり、織りあげた布を機織り機から取り外し布地にしたりする作業をされました。玄関ロビーには、誰もが使用できる機織り機を置いています。来館の際は、体験をしてみてください。
65歳以上の高齢者の方を対象にした健康づくりのための教室が、年間を通して毎週火曜日に、第1研修室で開催されています。町の福祉課の委託を受けた健康運動指導士の先生の指導により、前半は「脳トレのゲーム」、後半は「体を動かす運動」をされます。この日は、ボールを使ったゲームを楽しくされていました。毎回の参加者は、約10名で送迎車も利用できることになっています。参加者の方は、ゲーム・体操を楽しみにされ、心身の健康づくりを進んで行っておられます。参加される方の交流の場にもなっています。
今年度も、高齢者の方の在宅生活を支援するために、調理実習室で年間を通して毎週 火・木曜日に、芸北ふれあい弁当が作られています。社会福祉協議会の方が世話をされ、調理ボランティアの方(40名)が、毎回4名程度、芸北文化ホールに集まって弁当を作られます。できたての弁当は、配達ボランティアの方により直接自宅へ届けられます。毎回、約26名の方が利用されていて、温かい手作り弁当を楽しみにされています。ボランティアの方が、「助け合い」の地域づくりに大きく貢献されています。
樽床ダム建設によりできた人造湖「聖湖」の湖岸で見つかった貴重な遺跡群の遺物(旧石器時代のナイフ形石器、縄文時代の土器片・やじり・石斧等<約400点>)を、当館では大切に保管しています。樽床遺跡群研究会主催の調査研究は、2日間行われ参加された専門家の先生方は、八幡の採取現場にも行かれました。昭和50年に、八幡在住の児玉集さんが、多量の石器や土器片を発見されたこが、調査研究の発端となっています。遺物については、「樽床遺跡群の研究」という調査報告書にまとめられています。石と土が語る芸北の歴史は、1万年以上さかのぼります。
パソコン教室は、町内の4地域づくりセンター連携事業として、年12回開催されます。この日は、色とりどりのチューリップがきれいに咲いている芸北文化ホールを会場に初心者を対象にしたパソコン入門講座があり、町内の3名の方がパソコンの基本的な操作や使い方について学ばれました。講師は、豊平在住の齋藤興告先生で、分かりやすく丁寧に教えてくださいました。この教室は、今後、エクセル操作の初級・中級・上級の講座が開かれることになっています。期日・参加方法などの詳細は、千代田のまちづくりセンターにお問い合わせください。
芸北分校・芸北中学校の入学式が厳粛に挙行されました。芸北分校の入学者は32名(県外3名)、中学校の入学者は8名でした。芸北分校の入学式では、校長先生・分校長先生からお祝いと激励の言葉があり、芸北中学校の入学式では、校長先生がお祝いの言葉とともに「自分の考えを持つ・表現する・チャレンジする・折り合いをつける」ことの大切さについて話をされました。心のこもった生徒代表歓迎の言葉・意欲溢れる新入生誓いの言葉などもありました。芸北地域づくりセンター・町図書館芸北分館は、今年度も地域の学校等の教育活動を支援し連携した取組を進めていきます。
令和8年度がスタートしました。芸北文化ホールには、世界的な植物学者 牧野富太郎博士が八幡湿原を初めて訪れた際、湿地一面に咲くカキツバタの自生地を見て感激し、紫の花汁を自分の着ていたシャツに擦りつけた句の直筆が展示してあります。また、芸北地域で江戸時代より使い古した麻の布を細かく裂いて機織り機で織り込み作られた「ツヅリ・テッコウ」と言われる仕事着等を常設展示しています。玄関ロビーには、実際に使われていた機織り機をおいて体験ができるようになっています。今年度も、引き続き芸北文化ホールと町図書館分館の積極的な利用と芸北地域づくりセンターが行う諸事業への参加について、よろしくお願いいたします。