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きたひろエコ・ミュージアム 令和2年1月

印刷用ページを表示する更新日:2020年2月19日更新

ふるさとの昔話 上ヶ原狐(うえんばらきつね)

今回は、大朝地域に伝わる昔話「上ヶ原狐」です。
上ヶ原と狐の昔話にはいくつもありまして、それぞれ話が違います。よほど上ヶ原という所には、狐が多かったのでしょうか。
上ヶ原と狐の話には人間が狐に騙される話が多いのですが、今日紹介するお話は少し違います。狐と人間の交流のお話です。
実は今日のお話に至るまで、この前段の話があります。
それを紹介します。

上ヶ原に住む母狐は、ある日、自分の不注意から生まれたばかりの子狐に大けがをさせてしまいます。
このままでは子狐は死んでしまいます。思い余った母狐は、ある行動に出ます。

親子の狐イラストイラスト:入澤良枝


それは、怪我をした子狐を人間の家の庭に捨てることです。
人間に見つかれば、殺されるかもしれません。また見つからなかったら、そのまま死んでしまうかもしれません。
しかし、もし運よく見つかり、そしてもし見つけた人が心優しい人だったら、子狐の命を助けてくれるかもしれません。
母狐はそれに賭けました。しかし、それは仮に助かったとしても二度と上ヶ原には帰ってこないかもしれないということです。
母狐は心を鬼にしました。そして、自分のかわいい子狐を人間の家の庭に捨てました。
さて、捨てられた子狐はいったいどうなるのでしょうか。この続きは、お話を聞いてください。

上ヶ原狐 イラスト:おおあさ町みんわの会


上ヶ原狐 [PDFファイル/362KB]
※ 無断転用を禁止します。

 


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