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きたひろしまをDeepにしろう! 令和2年度芸北編

印刷用ページを表示する更新日:2020年11月18日更新

奥滝山峡を散策しましょう!

今年は、コロナウィルスの関係で一回しか実施出来なかった「きたひろDeep」です。今回は、奥滝山峡。北広島町と安芸太田町の境を流れる松原川沿いの6km、休憩を含んで約3時間のコースです。

奥滝山峡のようす

奥滝山峡は、今はほとんど訪れる人もない、まさに秘境といってもいい渓谷です。しかし、かつては加計と芸北をつなぐ生活道路でした。また明治期までは若杉たたらに出入りする多くの人や馬が行き来したはずです。さらに、昭和以降はこの奥にある大佐川ダムにつながる保守点検道路です。
一時期、この渓谷美を観光地として売り出そうとした計画があったようですが、交通事情が悪いせいか思うようにならなかったようです。今では渓谷釣りの人やアウトドア派の人たちがたまに訪れるくらいです。

今回は初めて「広報きたひろしま」に募集を載せてみました。そうしたら反響が大きく、定員20名はあっという間に埋まりました。
さて、10月27日火曜日は午前10時に文化ホールに集まり、最初にセンター長の解説などを聞いてから、出発地点に移動しました。出発点は、北広島町橋山。川一つ隔てた向こうは、もう安芸太田町松原です。
午前10時40分にスタートしました。秋晴れに恵まれ、風もなく絶好のハイキング日和です。

奥滝山峡散策の様子

両岸の谷がそそり立ち、色づき始めた紅葉が太陽の光を受けて輝いています。谷間を流れる松原川は、淵では真っ青に水が澄み、瀬では激しい水しぶきをあげ、時に滝となって落ちます。魚の姿は見えないかと何度か河面を覗きこみましたが見えません。ただ、時折カワセミが水上を鋭く横切ります。私たちの目には見えなくても、鳥の目には魚が見えるのでしょう。
辺りは森閑として渓流の音しか聞こえません。が、時折米軍機の低空飛行の音が興をそぎます。
歩道のすぐ側にこんな渓谷の見える所は他にありません。たとえば三段峡はここよりも起伏にとんでいますが、こんなにゆったりとした歩道はありません。太田川や江の川は歩道から美しい景色が眺められますが、渓谷ではありません。

奥滝山峡のようす
今回あらためて歩いてみて、奥滝山峡は、もっと多くの人に知られてもいいと思いましたが、交通の便が悪いので人を呼ぶには少し無理があります。知る人ぞ知る幻の秘境として、そっとしておく方がいいのかもしれません。
なお、今回実施するに当たっては、安全対策は十分に立てました。三度にわたる下見、トイレ清掃などのコース整備。また当日は、検温、消毒、マスク着用は当然のこと、救急箱、熊鈴、熊スプレー、トランシーバ、保険加入、緊急車両の配置等など。
おかげさまで、ほぼ計画通りに、2時ごろにはゴールの下山発電所に全員無事に着きました。参加していただいた人たちも、きっと満足していただけたものと思います。

散策のようす

お問合せ先

千代田地域づくりセンター  電話:050-5812-2249