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きたひろしまをDeepにしろう! 令和3年度芸北編

印刷用ページを表示する更新日:2021年11月10日更新

高岳に登ろう!

令和3年の「きたひろDeep」は、芸北地域の高岳(1054.3m)に登りました。
コロナウィルス感染防止のため、世の中の諸行事は、「自粛」「中止」ばかり、私たちの生活も何かのっぺりとした味気ない日々が続いています。
最近少し落ち着いてきたこともあり、今年度の「きたひろDeep」を開催しました。せめてこの日一日くらい、大自然の中でしっかりと身体を伸ばし紅葉を楽しみたいものです。もちろん、マスク、消毒などの安全対策は怠りませんでした。

今回のコースの地図
出典:国土地理院ウェブサイト
※ この地図は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。

この地図を見てください。高岳は広島県と島根県との県境にある山です。
高岳の南の方向にある聖山にも尾根が連なっています。今回は見送りましたが、高岳から聖山への縦走も人気コースです。

聖湖は昭和32年に作られた人工湖です。かつてこの湖の下には、樽床という集落があり、73戸の家と、388人の生活がありました。

樽床の古写真
出典:「樽床 想い出 昭和三十二年七月」

この写真は、ダムに沈む前の樽床を写した一枚です。この奥に映っている山が高岳です。
この写真から分かることは、この山は樽床の人たちにとって、日常生活の風景に溶け込んだ山だったということです。またこの山は、村の共同採草地でもありました。昔は、田を作るには、草が大量に必要でした。牛の飼料にしたり、堆肥にして肥料にしたりしました。つまり、高岳は樽床の人にとって日常風景の一部だけでなく、生活に欠かせない大切な山でした。

出発時のようす 橋を渡っているようす
さて、文化ホールで座学をした後、10時50分登山を開始しました。
登山道は、八幡の青年が二年に一度草刈りをしてくれるので大変歩きやすく、迷う道もありません。

急な勾配を登る様子
ただし途中で、勾配の急なところが何ヶ所かあります。足下に気をつけて一歩一歩登っていきます。
強行すれば麓から1時間くらいで登れる山ですか、人数が多いので安全第一を優先し、何回か休憩を挟み、1時間30分くらいのペースでゆっくり登りました。

紅葉したブナ林の中のようす
登り始めは松林ですが、頂上近くになりますとブナ林に変わります。ブナの白い幹と黄色に色づいた葉が美しく輝いています。

山頂での撮影
12時20分、全員無事に登頂しました。

山頂から聖湖を望む
眼下に聖湖が見えます。聖湖ができる前は、この湖の部分に、樽床の集落が見えたのでしょう。
写真右側(南側)に双コブ状に見える高い山は安芸太田町の深入山です。


午後2時、全員下山し、その後樽床の民家の見学をしました。
きたひろDeepというのは、現地と座学の二本立ての組み合わせで「深く」学ぼうという取り組みです。
北広島町教育委員会文化振興係の柴田さんに来てもらい、民家の解説を聞きました。
学芸員の解説を聞いている様子 囲炉裏を囲み暖を取りました。
また特別に囲炉裏に火を入れてもらいました。
囲炉裏ほど、昔の日本の風情、郷愁を感じさせるものもありません。
かつて樽床では、この囲炉裏を囲んで家族が団らんし、食事し、夜なべ仕事をしていたことでしょう。今でも、赤い炎を見ていると何となく心が安らぎ、自然と会話もはずんできます。
こうして、午後3時過ぎには今年のきたひろDeepを全て無事に終了しました。
きたひろDeep開催に協力いただいた方たちに感謝します。

お問合せ先

北広島町まちづくりセンター  電話:050-5812-2249

大朝地域づくりセンター   電話:050-5812-3025

豊平地域づくりセンター   電話:050-5812-4020

芸北文化ホール   電話:050-5812-2070