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稲作の暮らしと花田植

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新

花田植の時期

田植の風景2 花田植の背景にあるのは、稲作を中心とした暮らしです。雪が溶けた春先に山で木を伐り(ヤバコリ)、その木と土を焼いて肥料(クグシ)を作るところからはじめ、田を耕し、畦付けをして、春の終わりに田植をします。
 花田植が行われたのは、田植の中でもしめくくりとなる最後の時期です。
 農業が機械化される以前、代掻きや田植など、その技術自体は多くの人が持つものでしたが、花田植を行うには会場となる大きな田や、出演するたくさんの人・牛が必要で、場所もお金も多くかかりました。地域の大地主が主催する場合には毎年行われるところもありましたが、そうでないところでは、牛馬の獣医や牛馬商などが仕事を辞める時に「牛馬供養」として行ったり、祝事のある家などが主催者となったりした時だけ行われました。
 花田植は、各地域で、一年に一度あるかないかの行事であったためどこかで花田植が行われるとなれば、出演者も見物人も近所や遠方から大勢集まったようです。

田植の仕事(芸北地方の例)